子どもを対象にした詩の本というのは、ことばの感覚を養ううえからも非常にたいせつなのに日本には少ない。ことばをたいせつにしない漫画家の激増と、子どもを忘れた、大人向きの詩人の多さが一因なのだろう。
ミヒャエル・エンデはこの本に、子どもと、子どもの心を忘れない大人のために、皮肉とユーモアを混じえ、楽しい詩を書きつづっている。「詩」という気取りを捨てて子どもの心に直接とび込んでくる、こんな詩集がもっとほしい。
月刊誌『海外子女教育』の連載「子どもの本棚」を集積したものです。他に、同誌に掲載された投稿、取材原稿、特集記事なども、挿入されています。「子どもの本棚」は、海外に住む日本の子ども達のために、特に注意して選ばれた児童書の推薦欄です。これから海外に赴任する方、海外の子どもに本を送る立場にある方に、読んでいだだけたらお役に立てると思います。
子どもを対象にした詩の本というのは、ことばの感覚を養ううえからも非常にたいせつなのに日本には少ない。ことばをたいせつにしない漫画家の激増と、子どもを忘れた、大人向きの詩人の多さが一因なのだろう。
ミヒャエル・エンデはこの本に、子どもと、子どもの心を忘れない大人のために、皮肉とユーモアを混じえ、楽しい詩を書きつづっている。「詩」という気取りを捨てて子どもの心に直接とび込んでくる、こんな詩集がもっとほしい。