九百人のお祖母さん

 特殊調査員のセランは遠征隊の一員として、有望な市場になりそうな星、ブロアヴィタスにやってくる。
 この星の文化を調べると、年寄りは一人も死なないという。つまり、この星の始めから生き続けているのだ。どこに?
 という表題の第一話のほかに二十話、いずれもピリッと短くまとまって、ほかの作者とはひと味違う、変わった作品になっている。
 ユーモアがあって、幻想的で、それでいて、読み終わってから何となくゾッとする。
 大酒飲みの電気技師だったという作者像がうなづける。

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