わがままな大男が七年ぶりに家に帰ってみると、庭で大勢の子ども達が遊んでいたので、立入禁止の札を立てて、子ども達を締め出してしまう。
子どものいない庭には冬が居座り、村中が春になっても、雪と北風が吹き荒れる。
塀の穴からもぐりこんだ子ども達のお陰で春になるのだが、大男のお気に入りの小さな男の子だけがやってこない。
あのオスカー・ワイルドの作品にツヴェルガーの絵で、数々の賞を得た。心に何かを残してくれる絵本である。
月刊誌『海外子女教育』の連載「子どもの本棚」を集積したものです。他に、同誌に掲載された投稿、取材原稿、特集記事なども、挿入されています。「子どもの本棚」は、海外に住む日本の子ども達のために、特に注意して選ばれた児童書の推薦欄です。これから海外に赴任する方、海外の子どもに本を送る立場にある方に、読んでいだだけたらお役に立てると思います。
わがままな大男が七年ぶりに家に帰ってみると、庭で大勢の子ども達が遊んでいたので、立入禁止の札を立てて、子ども達を締め出してしまう。
子どものいない庭には冬が居座り、村中が春になっても、雪と北風が吹き荒れる。
塀の穴からもぐりこんだ子ども達のお陰で春になるのだが、大男のお気に入りの小さな男の子だけがやってこない。
あのオスカー・ワイルドの作品にツヴェルガーの絵で、数々の賞を得た。心に何かを残してくれる絵本である。