ぼくしんかんせんにのったんだ

 海外でも幼い子ども達に親しまれている「くまたくん」シリーズ(英国The Bodley Head、米国Philomel Books、仏国l'école des loisirsなどから出版)の中で、とりわけ男の子に好かれている一冊。
 田舎のおじいさん、おばあさんの手紙に誘われて、くまたくんは、お父さん、お母さんといっしょに、新幹線こだま号に乗ることになる。
 色鉛筆の優しいトーンを生かした大友康夫の絵が、くまたくんの世界に誘い込む。
 くまたくんの質問に何でも答えてくれるお父さんが良い。このころに子どもの信頼を得ることができれば、大きくなっても対話はとぎれない。