青い目のこねこが、ねずみの国を捜して旅に出る。ねずみの国はねこにとっては夢の国、おなかのすく心配がない。冒険をしながら旅を続けるが、おなかがすくばかりで、ねずみの国はなかなか見付からない。
黄色い目のねこに出会って「青い目のへんなねこ!ねずみの国なんて見付からないよ」と言われてあきらめかけるが、ある日、黄色い目のねこを助けようと、恐ろしい犬の背に飛び乗ったところ、連れて行かれたところは......。
墨一色のシンプルな絵に、こねこの目だけが魅力的なブルーで彩られている。
文字が少なく各ページごとに絵があるので、読み物でもあり絵本でもある。幼児から大人まで心引かれる一冊である。