おかみさんとふたりで市場へいったおひゃくしょうは、こぶたが気に入り、世話が大変としぶるおかみさんを「ふたりでやれば簡単」と説き伏せ、こぶたを全部買い上げる。ところが家に帰るとおひゃくしょうは「こぶたが咲いたら」とか「こぶたが木になったら」とか言って手伝おうともしない。
その度に、こぶたはころころと庭に咲いたり、木になったり、空から降ったりするが、それでも手伝わない。とうとう「こぶたが春の雪のように消えたら」と言った翌朝、こぶたは全部消えてしまう。
手伝いの嫌いなお父さんが、ぜひ子どもに読み聞かせてほしい本。