ここに出てくる王様は、ぜひ友達になって面倒を見てあげなければ、と誰もが思うような王様である。この巻には四つの話が書かれているが、三番目の"ウソとホントの宝石ばこ"では、王様がウソをつくたびに宝石箱にためておくものだから、入りきらなくなった宝石箱がこわれ、ホントのことしか言えなくなってしまう。
王様のくせにニンジンが嫌いだったり、歯みがきをさぼったり、つい嘘をついてしまったりする人間味が、小さい読者をひきつけずにはおかない。
月刊誌『海外子女教育』の連載「子どもの本棚」を集積したものです。他に、同誌に掲載された投稿、取材原稿、特集記事なども、挿入されています。「子どもの本棚」は、海外に住む日本の子ども達のために、特に注意して選ばれた児童書の推薦欄です。これから海外に赴任する方、海外の子どもに本を送る立場にある方に、読んでいだだけたらお役に立てると思います。
ここに出てくる王様は、ぜひ友達になって面倒を見てあげなければ、と誰もが思うような王様である。この巻には四つの話が書かれているが、三番目の"ウソとホントの宝石ばこ"では、王様がウソをつくたびに宝石箱にためておくものだから、入りきらなくなった宝石箱がこわれ、ホントのことしか言えなくなってしまう。
王様のくせにニンジンが嫌いだったり、歯みがきをさぼったり、つい嘘をついてしまったりする人間味が、小さい読者をひきつけずにはおかない。