この本にはほとんど文字がない。字のない絵本のページをくりながら、子どもはちゃんと物語を作ってゆく。
オニになった小さい子が、誰もつかまえられずにベソをかいているのを見た鬼の子が、「おにさんこちら」とわざと飛び出していってつかまってやる、というストーリー。絵を見ながら子どもがつぶやくに違いない一言を、母親はそっと書きとめておくのもいいだろう。
シリーズとして同じ作者の『もういいかい』『かげふみ』があり、いずれもほんのりと暖かい絵本である。
月刊誌『海外子女教育』の連載「子どもの本棚」を集積したものです。他に、同誌に掲載された投稿、取材原稿、特集記事なども、挿入されています。「子どもの本棚」は、海外に住む日本の子ども達のために、特に注意して選ばれた児童書の推薦欄です。これから海外に赴任する方、海外の子どもに本を送る立場にある方に、読んでいだだけたらお役に立てると思います。
この本にはほとんど文字がない。字のない絵本のページをくりながら、子どもはちゃんと物語を作ってゆく。
オニになった小さい子が、誰もつかまえられずにベソをかいているのを見た鬼の子が、「おにさんこちら」とわざと飛び出していってつかまってやる、というストーリー。絵を見ながら子どもがつぶやくに違いない一言を、母親はそっと書きとめておくのもいいだろう。
シリーズとして同じ作者の『もういいかい』『かげふみ』があり、いずれもほんのりと暖かい絵本である。