これはルーマニアの物語。平和な日々を過ごしている渡り鳥の一家が、ある日、狩人に追われる。「出てはいけませんよ」という母鳥の言いつけを聞かずに飛び上ってしまった兄さん鳥は、羽に散弾を受ける。幸いにも狩人は、小鳥と悟って草むらにうち捨てて行くが、冬が迫って仲間が南の国に去っても、羽が傷ついた兄さん鳥は飛べない。
母親の愛情、家族の絆、自然の厳しさを作者は冷静に最後まで描いている。
大きな字、平易な文で書かれていて、一見小学校低学年向きのようだが、大人にも十分読みごたえがある。
月刊誌『海外子女教育』の連載「子どもの本棚」を集積したものです。他に、同誌に掲載された投稿、取材原稿、特集記事なども、挿入されています。「子どもの本棚」は、海外に住む日本の子ども達のために、特に注意して選ばれた児童書の推薦欄です。これから海外に赴任する方、海外の子どもに本を送る立場にある方に、読んでいだだけたらお役に立てると思います。
これはルーマニアの物語。平和な日々を過ごしている渡り鳥の一家が、ある日、狩人に追われる。「出てはいけませんよ」という母鳥の言いつけを聞かずに飛び上ってしまった兄さん鳥は、羽に散弾を受ける。幸いにも狩人は、小鳥と悟って草むらにうち捨てて行くが、冬が迫って仲間が南の国に去っても、羽が傷ついた兄さん鳥は飛べない。
母親の愛情、家族の絆、自然の厳しさを作者は冷静に最後まで描いている。
大きな字、平易な文で書かれていて、一見小学校低学年向きのようだが、大人にも十分読みごたえがある。