はんしろうが おこった

 背中が半分白いうさぎのはんしろうが、泣いたり、笑ったり、怒ったりする三冊。自他共に認めるうさぎ狂の作者が、末っ子として可愛がっている実在のうさぎをモデルにしているだけあって、このチビうさぎへの愛情が文章に満ちあふれている。
 噛みついたり、踏んづけたり、逃げだしたりと、傍若無人な子うさぎの愛らしさは、幼い読者の共感をさそうだろう。はり絵のやさしい味わいと相まって、心暖まる絵本である。

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